1989年NYで設立されたレーベル『Ken Music』。勢いのあるアーティスト達の作品を多くリリースしてきましたが、1991年に惜しくも活動を休止。幻のレーベルとしてジャズマニアの間で再開が望まれていました。そして2005年12月、遂にレーベルのアルバムが復刻！その第1弾がこのアルバムです。

本作は俊英アルト奏者、Jim Snideroの爽快なアルバム。バックのMulgrew MillerやPeter Washington、Jeff Hirshfieldもまさに爽快な演奏を繰り広げ、ニューヨークの湿った空地とは異なる、気持ちのすっきりする音色はむしろウエストコーストかと思わせる。秋吉敏子ビッグバンドで「修練」を重ね、トップアルトへの道を歩み始めたばかりの初々しいジムの演奏には、未来を感じさせる空気感が漂う。「気持ちのいいアルト」だ。

01: Fast Lane
02: Talkin' It Easy
03: Storm Rising
04: Beatrice (Sam Rivers)
05: Break Away
06: Virgo (Wayne Shorter)
07: Reluctance
08: Depressions

（2005年12月15日発売）