UKはロンドン（元はベルギー）の名門『R&S』のサブ・レーベル『Meda Fury』より、オランダはロッテルダムの“D-Ribeiro”がニューEPをリリース！

今回のEPは、スローなタイトル・トラック「The Purple Ghost Dance」で幕を開ける。LAアブストラクト・シーンの系譜のサウンドの中、ウインド・チャイムの不思議な音色とカートゥーン・ヴォイスが浮遊し、一定に保たれたMPCのドラムがジャズ・ファンク風のベースのモチーフを支えている。

続く「Nightosphere」はアップテンポの楽曲で、コンプレスされた音の破片や断続的でドリーミーなシンセが鳴っている。しばらくすると、ヴォーカルとシェイカーがかすかに聞こえ、ドロップの後にムーグのようなラバーベースとヒップ・ホップ風のキック、リムショットが全面に出てくる。

「D4NGR」のイントロはフィルターのかかったサンプルとずれたハット、手拍子が鳴り響く。するとデトロイト風のグルーヴとディスコ・ファンクなベースラインがめまぐるしく入ってくる。フロアを熱くする、調子っぱずれのマニア向けなトラック！

Dilla風のビートや上方へと向かうゲーム音楽のようなメロディーが頭を揺らす「Subliminal Seducer」ではPファンクのベースギターがテンポよく刻む上を、R&Bのボーカルサンプルが浮遊し、歯切れのよいパーカッションが心地よい。

EPの最後を飾る「Lumpy Space People」は骨まで揺らすようなパーカッションや音の断片から始まり、ピッチベンドされたベースラインが攻撃的に動き回る。様々な音が行き交うが、はっきりとした実態は掴めない。

※ジャケットに経年による劣化（擦れ、折れ、皺など）がある場合がございます。ご了承くださいませ。



A1: The Purple Ghost Dance
A2: Nightosphere
A3: D4NGR
B1: Subliminal Seducer
B2: Lumpy Space People

（2014年12月1日発売）