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ポストロック・バトルフィールド 「以後」と「音響」の文化誌
「ポストロック」なる音楽用語は、1994年、UKの音楽誌「Mojo」でジャーナリスト、サイモン・レーノルズの筆によりはじめてお目見えし、同氏の『The Wire』での記事でその概念は拡張され世に広まったとされるが、諸説紛々、現在にいたるまでさまざまに文脈を変化させてきた。仮に、その代表格と目されるトータスの音楽になぞらえ、「複数の音楽的要素」を「テクノロジーにより折衷」し、「既存にロックの価値観への対抗軸を提示」した音楽と定義するなら、その背後にはサンプリング・カルチャーの擡頭とそれによる音楽の細分化、さらには録音技術の発展といった、90年代的の磁場もかいまみえるにちがいない。

90年代リヴァイヴァルの波に同調して、いままたホットな「ポストロック」。
そこに隠れている“ポストロックの三要件"の可能性。
その現在性と歴史を、2000年代、ポスト・ポストロックとしてのオルタナティヴ・ミュージックを提示したバトルズの新作から考える! そしてポストロックとともに90 年代音楽のもうひとつの大きな潮流だった「音響派」も取り上げ、両者の接着面から現在を炙り出しみる、「別エレ」新刊。

テーマは定義と歴史だ。

■コンテンツ

●インタヴュー: バトルス 4年ぶり3作目『La Di Da Di』の表も裏も網羅するトリプルインタヴュー
デイヴ・コノプカ/イアン・ウィリアムズ/ジョン・スタニアー (松村正人)

・考察1: ハードコア、金科玉条 (松村正人)
・考察2: 『La Di Da Di』で極まったアンダーグラウンドの理性の時代 (三田格)
・基調インタヴュー: 佐々木敦に金子厚武が訊く ポストロック新3要件!? (松村正人)
・君はサーフィンをしたことがあるかい? ポストロックの自由と快楽 (野田努)
・再録1: ポスト・ロッキン・オン (三田格)
・再録2: ブリストルのポストロック (飯島直樹)
・考察3: レッド・クレイオラ的 You Can Connect to Anything (湯浅学)
・考察4: サウンドテクノロジーと身体 ありがたや、PT (山口元輝)
・考察5: ポスト・ヘドバン・ミュージック The Changing Same (倉本諒)

●PostRock Early Works: ポストロックの初期衝動 アーティスト・ファイル
ペレ/ディラン・グループ/マイス・パレード/ジ・アルバム・リーフ 木津毅/加藤直宏/橋元優歩

・源流探訪1: ジム・オルーク、スティーヴ・アルビニを語る (松村正人)
・My Favorite Post’n’Sound: わたしの三枚 井手健介/須藤俊明
・インタヴュー: サンガツ ポストロックと、サンガツの18年間 松村正人/小原康広
・インタヴュー: スパングル・コール・リリ・ライン[藤枝憲] (ばるぼら)
・ディスクガイド: うたものポストロックの5枚 (ばるぼら)
・インタヴュー: にせんねんもんだい 松村正人/菊池良助
・ディスクガイド: ポストロック・ファンに聴かせたいクラウトロックの15枚 (小柳カヲル)
・論考 写真家=サム・プレコップを考える (杉原環樹)
・ディスクガイド: ミレニアムの10枚 (松村正人)
・ディスクガイド: ポスト・ポストの20枚 木津毅/倉本諒/橋元優歩
・源流探訪2: 岸野雄一の90年代講義 (松村正人)
・インタヴュー: タイヨンダイ・ブラクストン 松村正人/タイコウクニヨシ
・論考: 「音響」の分子分母論 (大谷能生)
・考察6: 音響前夜もしくは後夜 (松村正人)
・鼎談: goat×空間現代ふたたび 日野浩志郎+野口順哉+山田英晶 (松村正人)
・論考: 90年代の池田亮司から音響派へ (畠中実)
・論考: テクノロジー(とそのエラー)と電子音楽 刀根康尚とオヴァルのスキップ (川崎弘二)
・論考: 音響派の再発見 (虹釜太郎)
・My Favorite Post’n’Sound: 私の三枚 (蓮沼執太)
・ディスクガイド: 音響とIDM、はざまの15枚 (デンシノオト)

■全160ページ
■サイズ
縦:22cm×横:14,7cm×厚さ:1cm
■2015年9月30日発行
型番 ELEKING-post-01
販売価格 1,700円(税込1,836円)
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