1978年に350枚限定LPとして発売以来、実に27年振りの復刻となるトロンボーン奏者“Jay Jay Johnson”ことJames Louis Johnsonの1957年のライヴアルバムが復刻！

この年、1957年J.J.Johnsonは、『Dial J.J.Five』1月31日5月14日、『First Place』4月11,12日、Blue Trombone』4月26日5月3日と続けざまに「Columbia」時代の代表作を吹き込んでおり、トミー･フラナガンは、楽旅先のストックホルホルムで4月15日に名作『Overseas』を完成させている。そうした意味で、本作はJ.J.Johnson、Tommy Flanganというモダンジャズを代表する二人のミュージシャンにとっての「最初のピーク」を迎えた年に録音された貴重な記録だった。ここでの演奏を聴けだけで、それは一度に証明されてしまう。もともと、他の追随を許さないテクニックとモダニティを併せ持ったJJにとって、ここで見せるくらいの演奏は朝飯前だったのかも知れないが、さらにボビー・ジャスパーもテナーサックスにおけるベスト･プレイといっていい演奏を収録しておりそうした意味でも、今回の発売が999枚という「超・限定盤」での発売であってもおおいに意味がある。

モダンジャズを真剣に聴きたいファンにとってまさに垂涎の演奏だった。ここでの演奏の素晴らしさは前述の３人に止まらず、エルヴィン・ジョーンズの繊細なトリートメント溢れるブラシワークは、ブラシワークでありながら、聴くものを魅了して止まない。



01: Bernie's Tune
02: Interview with J.J.Johnson
03: In A Little Provincial Town
04: I Should Care
05: Angel Eyes
06: Old Devil Moon
07: My Old Flame
08: Daily Double
09: Theme(Solar) (Chuck Wayne!)

（2005年11月21日発売）