UKはロンドンのKode9が主宰する『Hyperdub』レーベルより、シカゴ在住のジューク・プロデューサー“DJ Rashad”ことRashad Hardenがデビュー・アルバムをリリース!
先行リリースされたEP「I Don't Give A Fuck」のタイトル曲(ピッチフォークにてBest New Trackを獲得)を含む14曲+日本盤ボーナストラック1曲が収録されたこのアルバムは、これまでのリリースとは一味違い、ジューク/フットワークを軸としながらも、ソウル、ヒップホップなどのブラック・ミュージックをはじめ、ハウス、ジャングル、など多種にわたる音楽を取り入れている。アディソン・グルーヴとのコラボレーションでは90年代アシッド・テクノまでも。これらを取り入れることにより、様々な音楽層に届きやすいマイルドな作品に仕上がっている。
しかしそういったアプローチはこれまでのダンス・ミュージックの歴史で何度も繰り返されてきた、いわゆるありきたりな手法であり、過去のファンをがっかりさせる定番のパターンである。しかし、ラシャドは違う。一見ポップなトラック群の中には、これまでのビートを更に上回る革新的なパターンが随所に散りばめられている。この記事を書いている間にもビートに耳を奪われ、今なお発見の連続。中でもタイトル曲になっている、彼の相棒DJスピンとのコラボ・トラック「Double Cup」は、みんなで合唱したくなるようなノリノリな掛け声の繰り返しでありながらも、気付けば拍の頭をずらされ、フットワーク特有のトリップ感に誘い込まれる。ラシャド本人の言葉を借りるなら、「シカゴのキッズ達が大好きな予測不可能な音」と言うに相応しい。
最後に、日本盤のみに収録予定の「Reverb」は、日本においてラシャドが知られるきっかけになった、アンセム中のアンセム。この曲が収録されることで既にネット上で話題が飛び交っている。世界からプレミアム盤として扱われること必須だ!
01: Feelin (ft Spinn & Taso)
02: Show U How (ft Spinn)
03: Pass That Shit (ft Spinn & Taso)
04: She A Go (ft Spinn & Taso)
05: Only One (ft Spinn & Taso)
06: Everyday Of My Life (ft DJ Phil)
07: I Don't Give A Fuck
08: Double Cup (ft Spinn)
09: Drank, Kush, Barz (ft Spinn)
10: Reggie
11: Acid Bit (ft Addison Groove)
12: Leavin (ft Manny)
13: Let U No (ft Spinn)
14: I'm Too Hi (ft Earl)
15: Reverb *Bonus Track for Japan
(2013年10月19日発売)