ドイツはミュンヘンのレーベル『Squama』より、モンゴル出身のシンガー“Enji”ことEnkhjargal Erkhembayarの2作目となるニュー・アルバム!モンゴルの伝統的民謡オルティンドーとジャズの麗しき邂逅。静かで繊細な音楽を愛するものに支持された名作が初CD化!LPは、Lykkelig(リュケリ)2022年お薦め第6弾とさせていただきました!
ウランバートルに生まれたEnji(エンジ)は、労働者階級の家族のもと、ユルト(遊牧民族の円形型移動テント)で育ちました。元々は作曲やステージに立つことはあまり考えておらず、当時、小学校の音楽教師として働いていた彼女は地元のゲーテ・インスティテュートのプログラムをきっかけにジャズへの情熱が高まり、やがてアーティストとしての道を歩むようになります。カーメン・マクレエ、エラ・フィッツジェラルド、ナンシー・ウィルソンの音楽に触発され、エンジは自分で曲を書き始めました。
彼女のオリジナル曲を収めた初のアルバム「Ursgal」は、モンゴルの伝統的民謡オルティンドーにジャズとフォークを独自に融合させた、まさに彼女にしか作れない作品で、耐え難い距離感、地球上に存在する奇妙さ、そして人生のシンプルな真実についての個人的な物語が歌われています(9曲中1曲はジミー・ドーシーとポール・マデイラの名曲「I’m Glad There is You」のカヴァー)。
ミュンヘンのジャズ・クインテット、フェイザーのポール・ブランドルのギター、モンゴル人コントラバス奏者ムングントフ・ツォルモンバヤル(Munguntovch Tsolmonbayar)のコントラバスと、彼女のヴォーカルによるトリオ編成による、より静謐で繊細な作品。オープニングを飾る「Zavkhan」は、彼女の音楽活動を初期から支えてくれた父親へのラブレターのよう。この曲は、彼女の父が育ったモンゴルのザブハン県にちなんで命名されています。
Squamaレーベルの共同創設者でもあるミュンヘンのプロデューサー、マーティン・ブラッガーがプロデュースとミックスを担当しています。
■Member
Enji - Vocals
Paul Brändle - Guitar
Munguntovch Tsolmonbayar - Double Bass
Moritz Stahl - Tenor Saxophone (A1, B4)
Alistair Duncan - Trombone (B1)
01: Zavkhan
02: Diary Of June 9th
03: Gandii Mod
04: I'm Glad There Is You
05: Khorom
06: Sevkhet Bor
07: Ursgal
08: Aya
09: An Untitled Hill
(2022年8月5日発売)