様々な音楽スタイルを通して、唯一無二のサウンドで聴く者を魅了する“Bibio”ことStephen James Wilkinsonが、記念すべき10作目のアルバム「BIB10」を『Warp Records』よりリリース!
「アルバムとアルバムの間にあるコントラストが好きなんだ。一つのアルバムを完成させると次のアルバムでは何か違うことをやりたくなる」とビビオことスティーヴン・ウィルキンソンは語る。
これまでのアルバム作品の制作を通して、彼はエレクトロニカ、アンビエント、フォーク、ポップ、インディー、ファンク、ソウル、その他彼が模索しようと決めたあらゆるサウンドを実に優雅に飛び回ってみせている。2019年のアルバム「Ribbons」は、彼自身が〈サイケ・フォーク〉の雰囲気を纏った「オーガニックでウッディなサウンド」と語る作品だが、今作では制作初期の段階からシンセ、ドラムマシン、エレクトリックギターを多用したサウンドにしようと決めていたという。その結果、アルバムはヘヴィーなグルーヴや催眠術のように渦巻くギターのループ、軽快なファンクビート、絹のようになめらかな音色のディスコ、質感のあるソウルの探求という唯一無二な、ビビオ以外何者でも出せないサウンドを完成させた。
彼の織りなす音色は豊かで深みがあり、共鳴し、放射状に広がる温かみを周囲に呼び起こす。このことが明確に表れている楽曲のひとつにオープニングトラックの「Off Goes the Light」がある。この曲ではウィルキンソンの卓越したヴォーカルが連動するギターのメロディと没入感のあるシンセのサウンドスケープに美しく融合している。一方「Potion」では、プリンスを意識していて、よりハイレベルで斬新なヴォーカル領域を押し広げている(セルフタイトルである2ndアルバムはとりわけプリンスのアルバムから影響を受けている)。つまり音域だけでなく、全体的なフィーリングを介した未来的なエレクトロニック・ファンクが広がっているのだ。このアルバムは、一聴するとビビオの作品群の中でも、最もエレクトロニックな作品のように感じられるが、その基盤となる部分にはしっかりとギターの存在を感じられる。
A1: Off Goes The Light
A2: Potion
A3: Sharratt
A4: Rain and Shine
A5: S.O.L. feat. Olivier St Louis
B1: Cinnamon Cinematic
B2: Even More Excuses
B3: A Sanctimonious Song
B4: Lost Somewhere
B5: Phonograph
B6: Fools feat. Olivier St Louis
(2022年10月21日発売)