ブラジルはマセイオ出身のローファイ・インスト系マルチ奏者、Nyron Higor(ナイロン・イーゴル)のインターナショナル・デビュー盤が、ロンドンの名門レーベル『Far Out Recordings』より登場!ブルーノ・ベルリ&バタータ・ボーイ・プロデュース。
アラゴアス州の州都マセイオで、経済的に貧しい家庭に生まれた若き黒人音楽家ナイロン・イーゴルは、ブラジル北東部の伝統音楽と黄金期MPBの伝統を継承したローファイでインティメイトなベッドルームポップを奏でる作曲家/マルチ奏者だ。自主制作したデビュー作「Fio de Lâmina」は配信のみにも関わらず、ミスター・スクラフ、ジャイルス・ピーターソン、ジョン・ゴメスらがフェイバリットにあげるなど、にわかに注目を集めていたが、このたび待望となる世界デビュー盤を『Far Out Recordings』からリリースする。
共同プロデュースを手掛けたのは一足早く世界デビューを果たし、いまやブラジル次世代を担うシンガー・ソングライターとして注目を浴びるブルーノ・ベルリ、そしてブルーノの右腕ともいえる気鋭プロデューサーのバタータ・ボーイだ。近年サンパウロを拠点としている彼らだが、そのフレッシュな感覚ゆえコラボレーターとしても活躍を見せている。その一環として同じマセイオ出身のイーゴルをプロデュースしたというわけだ。
アルバムのオープニング曲「Ciranda」は、その名の通りシランダのリズムで雰囲気を盛り上げ、物憂げなトロンボーンとメランコリックなアコースティックギターのハーモニーが、インティメイトかつ壮大な雰囲気を醸し出すトラック。デビュー曲のインストゥルメンタル・サウンドをベースに、遊び心のあるオルガン、鳥のさえずりのような口笛、エレガントなアコースティックギターが奏でる「Louro Cantador」は、イーゴルのメイン楽器であるベースの優しい鼓動の中で、各楽器が躍動しながら自然の美しさを表現する。先行シングルの「São Só Palavras」は、NY在住のブラジル人アリシ・ソルとブルーノ・ベルリをフィーチャーしており、1分半という短い瞬きに、若き恋の軽やかさ深さを捉えてみせる。
その音楽は当然ながらブルーノ・ベルリにも通ずるが、インストゥルメンタルの割合が多いぶん、イーゴルの音と静寂に対する鋭敏さが際立つ。深くパーソナルな感覚と普遍的な共鳴、その双方を感じる場所へとリスナーを引き込む極上の桃源郷サウンドは、ブルーノのファンにはもちろん、同じマセイオ出身のイタロ、そしてレオナルド・マルケスのリスナーにまで推薦だ。
A1: Ciranda
A2: Louro Cantador
A3: Demo Love
A4: São Só Palavras (feat. Alici, Bruno Berle)
A5: Estou Pensando Em Você
B1: Maravilhamento
B2: Som 24
B3: Pizzicato
B4: Eu Te Amo
B5: Me Vestir De Você (Feat. Johanna)
(2025年1月31日発売)
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