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リオ生まれの女性シンガー“Marcia Maria”が1985年にフランスでリリースしたデビュー・アルバムが再発!
本作はリオ生まれのシンガー、マルシア・マリアのフランスでのデビュー・アルバムで、1985年に発表された。幼少をブラジルで過ごした彼女がここで取り上げているのは、ミルトン・ナシメント、トニーニョ・オルタ、ジョアン・ボスコ、フィーロといったミナス出身の音楽家たちのペンによるナンバー。自身名義の作品がコレクターズ・アイテムにもなっているベース奏者ジャン-マルク・ジャフェを中心とする現地の辣腕ミュージシャンを従えて、マリアは教会の聖歌隊で培った確かな歌唱力を武器に、これら同郷の先達が残した遺産を情感豊かにカヴァーしている。
ソウルフルなモダンMPBといった趣のタイトル・トラック、エリス・レジーナのヴァージョンでもおなじみの「Nara Sera Como Antes」、ノルデスチのエッセンスもほのかに漂う「O Trenzinho Do Caipira」、パワフルな唱法で聴き手を圧倒するサンバ・フュージョン「Do Bola Ou Bulica」、オリジナルがもつサウダージ・フィーリングにアフロ・サンバの質感が加わったトニーニョ・オルタ作曲の「Aqui Oh!」など、秀逸な楽曲がズラリと並ぶ本作だが、そのなかでもベストの仕上がりを見せているのが「Minorias」。リリカルなピアノに支えられ、「ジャヴァン・ミーツ・タニア・マリア」とでも形容できそうなヴォーカル・ワークを披露するこの最高のMPBサンバに心打たれること必至!!
1973年、ブラジルの女性歌手ベスト5のひとりに選ばれ、その翌年にはTVトゥピの音楽番組の司会を担当、さらにファースト・シングル『Reccado De Paz』をリリースしたりと、マリアのキャリアは順風満帆かに見えた。しかし一方で軍事政権下での言論統制や検閲に対する不満を拭い去れず、このような世相に見切りをつけたマリアは 82年、パリに脱出。同地で再出発を誓った彼女は、全国のキャバレー巡業やフェスへの出演を重ね、新たなファンの獲得に成功する。こうした地道な努力が身を結び、晴れてレコーディングの機会を与えられた作品こそが、本盤『Colo De Rio』にほかならないなのだ。
01: Colo De Rio
02: Nada Sera Como Antes
03: Travessia
04: O Trenzinho Do Caipila
05: Beijo Paratido
06: Minorias
07: Ou Bola Ou Bulica
08: Velho Piano
09: Aqui Oh!
(2005年4月6日発売)
型番 |
VSCD-9308 |
販売価格 |
2,640円(税込)
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