これまでに3度グラミー賞にノミネート、前作「Migration」(2017)では全英チャートでトップ5入り、米ビルボードのダンス・アルバム・チャートでは1位を記録し、世界ツアーでは200万人を動員、名実共にトップアーティストとしての地位を築いたブライトン在住の“Bonobo”ことSimon Greenが、5年ぶりとなる待望の最新作を『Ninja Tune』よりリリース!
最新アルバムには、シカゴ発の新世代R&Bシンガー、ジャミーラ・ウッズ、88risingの日系R&BシンガーJoji (ジョージ)、深みのある美声で高い評価を得ているSSWジョーダン・ラカイ、LAのシンガー/マルチインストゥルメンタリスト、カディア・ボネイ、注目の新鋭オフリン (O’Flynn)、ヴィオラ奏者でアレンジャーとして多くの名盤に参加しているミゲル・アトウッド・ファーガソンら豪華ゲストがフィーチャーされており、いくつものアイデアの断片(フラグメント)と実験から生まれたこのアルバムは、彼らとのコラボレーションと、ボノボの爆発的な創造性が融合して完成したキャリア史上最もエモーショナルな最高傑作となった。
全12曲から構成される本作は 、ボノボがこれまで作ったなかで最もハードかつグルーヴィーな楽曲も含まれている一方、アルバム中に完璧に配置された数曲のバラードは、まるで聴く者に希望を抱かせるかのように輝きを放つ。自身によるモジュラー・シンセの探求や、ハープ奏者ララ・ソモギとのレコーディング、ミゲル・アトウッド・ファーガソンとの制作、さらに自分でフェンダー・ローズを演奏したりする中で音楽的なテーマが出来上がりはじめ、アルバムの制作は2年の間に自身の手でレコーディングされミックスされた。
ジャミーラ・ウッズをフィーチャーしたハイライトの一つである「Tides」について、ボノボ自身は「中心的なものができたのがわかったし、すべてがどんなサウンドになるかもわかった」と語っており、この曲を中心としてアルバムが徐々に輪郭を表したという。また、ミゲル・アトウッド・ファーガソンと制作し、オーケストラの演奏家たちと実際にスタジオでレコーディングすることは、楽曲を作り上げる上で大きなポイントになったという。
アルバムにはUKベースミュージックとレイヴの影響を受けて作られた「Otomo」や「Sapien」のような楽曲も収録されている。デトロイトの伝説、ムーディーマンとセオ・パリッシュが感銘を受けたという「Shadows」は、〈Ninja Tune〉のレーベルメイトであり、良き友人でもあるジョーダン・ラカイとレコーディングを行った。アルバムの後半を彩るのが2曲のバラード、カディア・ボネイをフィーチャーした「Day by Day」と、Jojiをフィーチャーした「From You」だ。
それでもアルバム全体としては様々な意味でダンスフロアに向けて作られている本作は「自分がどれほど、満杯のオーディエンスとその律動、互いにつながっている人々が大好きだったか、何度も思いだした」というボノボの思いが込められている。
01: Polyghost (feat. Miguel Atwood-Ferguson)
02: Shadows (feat. Jordan Rakei)
03: Rosewood
04: Otomo (feat. O’Flynn)
05: Tides (feat. Jamila Woods)
06: Elysian
07: Closer
08: Age of Phase
09: From You (feat. Joji)
10: Counterpart
11: Sapien
12: Day by Day (feat. Kadhja Bonet)
(2022年1月14日発売)