アメリカはオースティンの人気レーベル『Western Vinyl』より、The War on DrugsのDave Hartley（デイヴ・ハートリー）による5年ぶりのソロ作。築100年以上の古民家で製作されたのは透明感のあるヴォーカルとエフェクトのかかったキーボードが幻想的なAORドリームポップ。

世界的なパラダイムシフトのなか故郷のフィラデルフィアを離れアッシュビルに移り住んだ彼は築100年以上の古民家の骨組みを利用してスタジオで今作を作り上げた。The War on Drugsを現代音楽界の有力者にした和声的な感性が生み出す密度の高いヴォーカルとエフェクトのかかったキーボードをクラシックな楽曲製作方法で組み合わせた作品。アルバム全体を通して感じられるドラムマシンのサウンドとデジタルオルガンのハミングが彼の低音なトロピカリズムへの傾向を示しています。

レーベルメイトであるJoseph Shabasonがサックスで参加。オースティンを拠点とするイラストレーターであるハイメ・ズベルザによる月と太陽に挟まれた牧歌的な海の上に、星に向かって開くアーチが描かれたシュールなアルバム・アートは今作をうまく表現しています。



A1: Looking Up
A2: Down Here
A3: Stare Into the Sun
A4: Greenway
A5: Moonshine
B1: With You
B2: Blue Wave
B3: No Kiss for the Lonely
B4: Break My Bones
B5: Song for Brad

（2022年7月15日発売）