細野晴臣氏のプライヴェート・レーベル「Daisyworld Discs」からリリースした最後のアルバムとなった、鈴木惣一朗 a.k.aワールドスタンダードの通算9枚目のアルバム『シレンシオ』（2010年作）。発売当時、細野晴臣氏が上記コメントを寄せて絶賛した静かなる傑作が、多くのリクエストに応えてアナログ・レコードとして再発されます。

作品の根幹となるのはカルロス・アギーレやルス・デ・アグアなどアルゼンチン音楽へのオマージュ。アルゼンチンからブラジル〜ミナス、そしてポルトガル〜カポ・ヴェルデを経由したさまざまな国の音楽を吸収し、2年以上の制作期間をかけ、ワールドスタンダードにしか創り得ない音世界を描き出した本作。アナログ・レコードならではの音で、今改めて聴いてほしい「静かな光のエキゾティシズム」の音楽がここに。

初レコード化にあたりオリジナル・マスターから改めてリマスタリング。柔らかな音色と奥行きのある音像は、静けさの向こうにある情感を豊かに伝えてくれます。さらに、鈴木自身が寄せた2023年版ライナーノーツは『シレンシオ』のアナザー・ストーリー的な内容。激しく移り変わるシーンで、多くの人に変わらず愛聴され続けるこのアルバムの現在地を示します。


迷宮にざわめく雑多な音の中から鈴木惣一朗が見つけた『シレンシオ』の道は、 後から来る人への貴重なガイドとなるだろう　 ー 細野晴臣









A1.:満月 / Muna Xeia
A2.:魔法にかけられた歌 / O Canto Encantando
A3.:シネマ・リオ・ブランコ / Cinema Rio Branco
A4.:黄金の蜜 / Mel Dourado
A5.:愚かなりわが心〜オポルト / Descança coração – Porto
B1: 銀河 / Ginga
B2: シレンシオ / Silêncio
B3: アヴェ・マリア / Ave Maria
B4: アキ・アイ / Aqui, Aí
B5: 雪の降る街を / Yuki no Furumachi wo

（2023年12月15日発売）