Lykkelig(リュケリ)2025年お薦め第9弾は、UKはロンドンの老舗レーベル『Planet Mu』から2005年にリリースされた、カナダ人エレクトロニック・アーティスト“Venetian Snares”ことAaron Funk(アーロン・ファンク)による12作目のアルバムにして最高傑作がリリース20周年を記念してリプレス!
このアルバムのコンセプトは、アーロン・ファンクがハンガリーはブダペストの王宮キラーリ・パロタで鳩になった自分を想像したことから生まれました。3曲目の「Öngyilkos Vasárnap」は、ハンガリーの作曲家レジェー・セレスの「Szomorú Vasárnap」(憂鬱な日曜日)のカヴァーで、ハンガリーの自殺ソングとして知られています。都市伝説によると、セレスの曲は彼の婚約者を含む複数の人々の自殺を促したと言われています。この曲はイギリスのBBCでは放送禁止曲に指定されているようですが、、これまでに多くのアーティストによってカヴァーされています。本作ではビリー・ホリデイのヴォーカルがサンプリングされています。
そしてこのアルバムでは、様々なクラシック音楽の楽曲もサンプリングされています。2曲目は、ベーラ・バルトークの弦楽四重奏曲第4番の第1楽章、5曲目はイーゴリ・ストラヴィンスキーの「クラリネット独奏のための3つの小品」の第2曲、グスタフ・マーラーの交響曲第3番(トロンボーン独奏)の第1楽章、バルトークの弦楽四重奏曲第1番(第3楽章)の121〜128小節、134小節、144小節、ニッコロ・パガニーニのイ短調第7カプリース、そしてフランツ・ワックスマンの「カルメン幻想曲」のソロパートの冒頭。6曲目は、バルトークの弦楽四重奏曲第6番の第4楽章の1小節と3小節。8曲目は、サー・エドワード・エルガーの「チェロ協奏曲 ホ短調 作品85」とセルゲイ・プロコフィエフの五重奏曲 ト短調 第2楽章。10曲目は、ゲオルク・フィリップ・テレマンの12の幻想曲より、第9番のシチリアーナ。
それらのクラシックのサンプリングを使い、そこにVenetian Snaresらしいアグレッシヴなブレイクコア〜ジャングルを融合したIDMの名盤です。個人的には彼の最高傑作ではないかと思っています!
A1: Sikertelenség
A2: Szerencsétlen
A3: Öngyilkos Vasárnap
B1: Felbomlasztott Mentőkocsi
B2: Hajnal
C1: Galamb Egyedül
C2: Második Galamb
C3: Szamár Madár
D1: Hiszékeny
D2: Kétsarkú Mozgalom
D3: Senki Dala
(2005年3月14日発売 / 2025年6月6日リプレス)
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