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ブラジルの『Remon Discos』から1960年にリリースされた、ジョニー・アルフやバーデン・パウエル、MPB4とも共演を重ねたミナス・ジェライスのオルガン/ピアノ奏者“Celso Murilo”(セルソ・ムリーロ)が、若き日のウィルソン・シモナールも名を連ねるご機嫌なバンド“Conjunto Drink”(コンジュント・ドリンク)を従えての傑作1stアルバムが初CD化!
とにかくゴクゲンでハッピーなバランソ・ナンバーが所狭しと並ぶ!「踊る」という快感原則を最優先し、まずリズムありきのスタンスで弾き出される各楽器が生み出す躍動感は痛快そのもの。エヂ・リンコルンのカヴァー「Tem Que Balancar」、「Olhou Pra Mim」をはじめ、どのトラックもフロア・チューンと呼べそうだが、なかでもジョニー・アルフの代表曲「Ceu E Mar」と「Dexia A Nega Ginger」には特に注意を払う必要がありそうだ。前者はエヂ・リンコルンの「Cochise」に並ぶフロア・フィラーぶりを誇っているし、後者はハンドクラップを交え、「デスカルガ・ミーツ・バランソ」といったアプローチが見事に効を奏している。
1960年代のブラジルの若者を熱狂させたバランソ。ボサノヴァを芸術としての音楽と位置づけるならば、バランソはさしずめ大衆音楽に相当するものと考えることができる。ダンスにピッタリのあのテンポ感と程よくキッチュなフィーリングは、今のラウンジ・ミュージックともリンク・アップしていると言えるかもしれない。そしてこうしたムーヴメントの代表格に当たるのが、オルラン・ヂーヴォやエヂ・リンコルン、ジョアン・ホベルト・ケリーである。しかし彼らの影に隠れて、セルソ・ムリーロのようなミュージシャンが活躍していたのを忘れてはならない。何しろ『Mr Ritmo』がリイシューされるまで、彼は日本では半ばノーマークの存在だったのだから。
01: Tem Que Balançar
02: Pra Que Mentir
03: Meu Balanço
04: Poema Mas Maos
05: Boemio
06: Ceu E Mar
07: Eu Voltei
08: A Tua Volta
09: Olhou Pra Mim
10: Caminhando
11: Deixa A Nega Gingar
12: Oba
(2004年11月3日発売)
型番 |
VSCD-9051 |
販売価格 |
2,750円(税込)
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